07 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 09

    Moto Art

    想いを形に。

    スポンサーサイト 

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

    Posted on --/--/-- --. --:-- [edit]

    category: スポンサー広告

    TB: --    CM: --

    --

    suzukiのVoltyってやつ。 

     ぼくがボルティーに出会ったのは今から2年前の8月だった。

    ボルティーと望来
    (初めてのソロツーで行った望来の崖。暑くて潮風が気持ちよかった)

     当時は彼女と一緒に中型免許を取りに行っていて、彼女の免許取得祝いにとサプライズでプレゼントしたのがこのボルティーだった。
     1994年製のこいつは店に並んでいた時からKENTZのダブルシートが付いていて、ネットで見ていた時より断然カッコよかった。
     そして250ccの中で一際小さかった。シート高も低く、重さも乾燥重量125kgという軽さ。カタログスペックで見れば125ccのベンリィとさほど変わらない。
     初めての中型バイクで緊張していたぼくと彼女を、ものの数分で慣れさせてしまうその乗りやすさはさすがである!
     ボルティーの名前の由来が「ボルト」という馬術用語で、ライダーの意志を忠実に伝えることが出来るバイクを目指したとされているけど、免許取りたてのぼくは当時、それがその素晴らしい乗りやすさを表したものだと思っていた。
     もちろんそれは曲解だったのだけれども…。


     それからぼくは自分のホーネットを買い、カスタムにツーリングに走りにと夢中になった。
     ボルティーとは加速が全然違ったしニーグリップもしやすいしラジアルタイヤのグリップ力は安心感があるしで、どんどんバイクの走りに魅了されていった。
    Hornet.jpg
    (ぼくの愛車のホーネット。自分で塗装してカスタムしてきた。)

     実を言うとホントはクラシカルな外観が好きで、憧れのトライアンフに形が似ているエストレヤを買おうと思っていたんだけど、昔ぼくが車で峠を走ったりジムカーナやったりしてたのを知っている友達は水冷のマルチをぼくに勧め、ぼくも250ccのシングルはそんなに遅いのか…と、水冷マルチを選んだ。
     だからボルティーはぼくの中で、カッコいいけど遅くて扱いやすい初心者用のバイクという感じだった。

     それから2年経った今年。
     彼女は相変わらずボルティーでぼくのホーネットの後ろをトコトコと着いて来ていたんだけど、いよいよもって遅い!ということで乗り換えを検討し始めた。
     乗り換えを検討するなら速いバイクに乗ってみるのが良い。今までホーネットを乗せるのを躊躇していたぼくも、彼女の目覚ましいライディングスキルの向上にあてられて、いつだかのツーリングでお互いのバイクを交換して乗ることになった。
    (ホーネットが速いバイクかどうかってとこはツッコまないで欲しい(笑))


     結論から先に言うと、彼女がホーネットの速さに感動した10倍くらい、ぼくはボルティーの動きに感動した! 
     思えばボルティーと真剣に向き合うのは2年ぶりだった。
     2年ぶりに乗ったボルティーの動きは全てが新鮮で、目新しく、生き生きとしていて輝いていた。

     軽くて素直なハンドリングはライダーの操作一つ一つにしっかりと、驚くほど機敏に反応して見せた。
     ホーネットの太いラジアルに見合うべく腰をインに落としてリーンするような姿勢をボルティーでやってみた。
     下半身全体で車体をホールドしながらブレーキングし、ここぞというところでブレーキをリリースして抜重すると、車体は一瞬にしてスパンッ!とリーンした。
     車重とライダーの重量バランスがボルティーではライダーの割合が高く、バイアスタイヤの丸い曲面がそのハンドリングの機敏さを助長しているみたいだ。

     リーンした車体にトラクションをかける。速度域が上がるとグリップ感が徐々に希薄になっていく…おお…そろそろヤバそうだ。
     こういう感覚もホーネットであまり感じられない。その手さぐりの感覚が新鮮。
     コーナー後半ではホーネットのようなトラクション旋回は望めないけれど、アクセルを開けていくとシングルのタカタカタカッという鼓動が、頑張ってる!って感じがして、なんだか愛らしい。ついつい、がんばれ~!と心の中でつぶやいてしまう(笑)
     この立ち上がらない、という感覚が意外と好きで、登りでアクセルを多めに開けてエンジンがタカタカとがんばる時なんかは本当に愛しくなってしまうから困ったものだ(笑)
     
    o0500037512230123503.jpg
    (当丸峠を下ったところ。今年は彼女の希望で濃いグリーンに塗装した)

     驚くことに、素直なハンドリングは決して良いことばかりでもなかった。
     
     軽量な単気筒エンジンはコーナーの――特に低速ヘアピンのようなコーナーでフロントの接地感を感じにくい。しっかりとフロントに荷重を残すように入力してやらないとグリップ感が希薄でこの上なく怖い。
     また、ライダーの入力に反応がとてもリニアだから間違った入力をするとすぐに乗れていない感覚を返してくる。
     交差点や市街地の切り替えしなども、小回りが利くのは素晴らしいんだけど案外「しっかり乗る」のは難しい。
     リーンが機敏で素早いので、ロール軸に体を乗せてしっかりアクセルでロール量をコントロールしないとリーンしすぎることが多い。

     シングルのアクセルコントロールはレスポンスの関係上、多少がさつでも良いと勝手に思い込んでいた節があったけれども、むしろ低速域ではアクセルコントロールが結構シビアだ。

     かくして、ボルティーを意識的にある程度「しっかり乗ろう」と思うと意外と奥の深さを感じる。
     
     かつて山田純氏はボルティーについて「正しい操作には生き生きと走って応え、間違った操舵には乗り難さとして返してくれて、それがライダーを育ててくれる」と言っていたと知人から聞いた。
     suzukiの「ライダーの意志を忠実に伝えることが出来るバイクを目指した」という意味は単純な乗りやすさを表したものではないと今になって感じる。

    volty 銀杏
    (散りゆく銀杏の葉の上で。シンプルなデザインの車体は景色にも溶け込む)

     かつては初心者用の遅いバイクというイメージがあったボルティーも、スキルの向上を図る上ではモータースポーツを存分にたのしめる…。
     その意識の変化はもっともっとボルティーを知りたいという好奇心を掻き立てた。

     軽くて足付きの良い車体はとても乗りやすい。乗りやすさは即ち降りやすさに直結した。
     気になった道へすぐさま止まってUターンすることも多いし、綺麗な景色に出会うとすぐに降りてメットを脱ぎ、その場の空気を味わうことも少なくない。
     林道やダートだって多少の場所なら臆することなく入っていける。
     乗り降りのしやすさは、ライダーと景色の距離をグッと縮めてくれる。ホーネットだと、ついつい降りるのが億劫になってしまうのだ。
     ボルティーに乗ると、ホーネットでは出会えない道や景色が見えてくる。(勿論ホーネットでも出来なくないのだろうけど、意識的に走りたいという気持ちが確実に降りる機会やUターンする機会を減らすように感じる)

    o0500037512230121220.jpg
    (赤井川の舗装林道で。トコトコと小道探検をするのもたのしい)

     空冷シングルの整備性も魅力的。
     ぼくはほとんど自分でメンテナンスや修理をするのだけど、正直水冷マルチは結構荷が重いというか、面倒なことが沢山ある。
     でも、空冷シングルのこいつならなにかあっても直してやれる!と思えるのは、なんとなくライダーとバイクの距離も縮まるように感じている。

     新車価格で30万を切る車体は、GNの流用によるコストダウンと車体のシンプルな設計にあると思う。
     ではチープなのかと言えばそうでもなく、メッキや曲線の多いデザインは奥ゆかしさを感じる。
     極限までシンプルであるからこそ垣間見える奥ゆかしさなのかもしれない。wikiによるとデザインは童夢が担当したらしい。
     ホーネットのような奇をてらったデザインとは違うし、エストレヤやWのように「カッコいいデザイン」という感じでもない。
     本当に、シンプルなのだ。

     ボルティーに乗っていると心細くなったりもする。
     よくよく考えれば自分自身、速さを鼻にかけていたり、自身で派手にカスタムしたホーネットに自己顕示欲みたいなものを持っていたのだと気付かされる。
     なかなかボルティーは、そういうプライドを満たしてくれなかったりする。
    simplelifevolty.jpg

     自然体で、等身大で、シンプルに。
     誰でも乗れる乗りやすさと、突き詰めていけばなかなか奥が深い懐の深さと…。
     なかなか難しいことではあるけれど、ボルティーのような在り方は素敵で、人間もそのように在りたい。

     免許を取って2年と4か月。
     ちょっとずつではあるけれど、以前より確実にバイクを好きになっている。好みも出てきたみたいだ。
     きっと来春は彼女は新調した速いバイクにステップアップしてツーリングを楽しむだろう。
     ガレージにはその彼女のバイクと、ぼくのホーネットと、乗り手を無くしたボルティー。

     さてさてどうしたものか……。
    スポンサーサイト

    Posted on 2012/11/21 Wed. 18:30 [edit]

    category: バイク徒然日記

    thread: つぶやき  -  janre: 車・バイク

    tag: ボルティー  透明水彩  バイクイラスト 
    TB: 0    CM: 2

    21

    コメント

    林道エスト 

    チェントさん、コメントありがとうございます^^
    以前アメブロで見かけたような気がします。林道仕様のエストレヤ、凄く良いですね~。
    僕も250TRが欲しいなーなんて思っています。

    この記事の後、SRを買ったんですが合わずに今はGB400に乗ってます。シングルの魅力を教えてくれたのは間違いなくボルティーでした。
    妻も一度はエリミネーターに乗り換えたんですが、やはりボルティーの面白さが忘れられずにボルティーに戻ってきました^^
    今は夫婦で単気筒に乗ってます。

    たまに乗せてもらいますが、時速40kmで走っても気持ちが良いボルティーはやっぱり素敵だなって思います。
    林道仕様に250TRが欲しいです…(笑)

    URL | かねた慎 #- | 2015/02/28 11:29 | edit

    初めまして 

    「その手さぐりの感覚が新鮮」…てところに共感してコメントしてみました。

    私の場合エストレヤですが、バイクの事をロクに知らない頃に乗った時と、10数年を経て、それなりに嗜む様になった後では印象が正反対!

    そんな諸々を思い出して、
    「やっぱトラッド・バイクって良いなぁ!」と独りごちたりして…(笑)。
    ところで私は、
    エストレヤを主に林道仕様にしてますが、
    乗り手の無いボルティさんも如何?
    林道専用機にしてみては…♪

    URL | チェント #- | 2015/02/27 14:54 | edit

    Comment
    list

    コメントの投稿

    Secret

    Comment
    form

    トラックバック

    トラックバックURL
    →http://shinkfeel.blog.fc2.com/tb.php/21-08e3c6c4
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

    Trackback
    list

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。